【星野光の術師達】他愛のない話

夢をみていたんだ

その夢はあの子達(家族)が幼い、子供だった時。皆で少し遠出をして学長に怒られた。帰り際の空が鮮やかでいつまでも見れる気がしたんだ。帰ったら怒られたけど泣いている子は一人もいなかったかな。何故なら怒っている主(学長)に皆、プレゼントを買ったのだからね。夜には皆で暖を取るかのように寝た。

今思うと、とても早かった。人は成長するのがとても早い...朽ちるのも...ね。もう少しであの子達から僕の記憶は薄れていく。初めからこうするつもりだったから何も思うことはない。あの子達からは、多くのものを学ばさせて貰ったよ。今まで何百、何千年と歩いて来たけどこんなに学べたことはなかった。輝かしい記録だ。

僕は「エテルネル・レーヴ」として大体17年生きてきた。初めは『人間』としてい生きるのが嫌だったんだ。今まで『人間』は排除する生命体それか『あの方』の実験材料と言う認識。生きている意味が全く分からなかった。

ここの学長が青年だった頃に僕は呼び出された。初めは凄く不機嫌だったよ。まぁ、色々あってその青年の話を聞くことにしたんだ。青年の話は興味深いものばかりだった。僕も旅の休憩かと思えば余興にはなると思い承諾した。


僕の『ここの世界での昔話』はここまで。